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2007/09/29

アルブル閉店

私はこのケーキ屋さんで、最低、月に1~2回は買い物していました。
8年前からのおつきあいで、店主ともそこそこ口をきけるような常連さんになっておりました。

今日も普通に買い物に行ったら、なんとこんな張り紙が!

かなりビックリ。
「マジデスカ?」と言いながら店内にフラフラと買い物しました。

店主(パティシェ)さんの信念で、「良い素材で買いやすく」ということで、のお値段はシュークリームで120円、ケーキは260~290円くらい。
ちっちゃいケーキが9つ詰まった「プチフール」なんてのもありました。
夏には涼しげなフルーツゼリーもたくさん。
もちろん焼き菓子も常にバリエーション豊富。

味は、素材の良さが出た素直な味で、甘味も穏やか。
クリームもフレッシュ。スポンジも柔らかく程良い弾力。
値段が安めだからといってボリュームが小さいというわけではありませんでした。
500円購入でチケット1点。10点集めるとケーキ1つ無料(大変お世話になりました)。
さらにはイートインもあり、ケーキセットはケーキ+ドリンクで550円(どのケーキでも!)。
駐車場も3台ほどスペースありまして、車のお客さんも大丈夫。

ここまで書くとパーフェクトなのですが、唯一悪かったと言えば、場所。
大通りに面していない、南郷通と本通の間。
正直、私もサークルの集まりが近所に無ければ、知ることはなかったかもしれません。
雑誌にも派手に載ることはさほど無い。
なにせ、「**で修行を積んだ***(ヨーロッパの地名)のケーキ!」とかではない、「町のケーキ屋さん」だから。

店主は言っておりました。
「ケーキは晴れの日のものだから」と。
そうそう何度も足を運ぶのと違うわけで、だからこそ多くのケーキ屋さんはパン屋さんも兼ねているのかも。足を運びやすいように。
そんな中、よく頑張ってきてくれていたなぁと思うのです。

事情を聞くと、3年ほど前から赤字で、借金はないけども立ちゆかなくなってきていたそうです。
3年前には色々考えたけども、今はもう吹っ切ったそうで、店主はとてもスッキリした顔をしていました。

悲しいです。
美味しいケーキ屋さんが消えてしまうのは本当に残念です。
でも、でも、またいつかどこかで会えたら良いなと思いながら、8年間お疲れ様でした。

好きなケーキ屋さんが、またひとつ無くなりました。
(ル・ピエールの閉店は本当にショックだった...)

お菓子 アルブル
白石区本通17丁目南1-9
10:00~20:00
イートイン:あり
駐車場:3台分
2007年9月30日(日)で閉店

2 件のコメント:

  1. 10年以上前ですが、移転する前のblogのこの記事にコメントを書き込んだものです。
    再び記事を見つけることができてうれしいです(笑)。
    ヨーロッパ出身の妻が札幌で一番美味しいと評した店でした。いまだこの店を越えるケーキ屋には出会っていません。
    閉店直前の9月に彼女の誕生日用のケーキを特注で作ってもらったのが最後でした。
    その妻も昨年永眠しました。二人の思い出の店の記録を残してくださっているさざなみ様に感謝します。

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  2. コメントありがとうございます!!
    このブログは現在ほぼ放置となっておりまして、コロナが収束したら再開しようと思ってました。
    コメント承認してなくて大変申し訳ございませんでした。
    札幌のケーキ業界も、小さいケーキ屋さんはどんどん淘汰されていく一方で悲しいです。
    私もグレープフルーツパウンドケーキを超えるパウンドケーキには出会えていないですね...。

    奥様との思い出としてこの記事がお役に立てたのでしたら光栄です。

    返信削除